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 |  | 玉越アカデミー校長室 Vol.5 
 「雄蛇ヶ池の悪夢」
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 |  | スーパーストライク・クラブ・オフィシャルマガジン「Sueface」Vol.1に掲載された羽鳥さんの記事に懐かしい名前を発見しました。 
 
 
	|   |  | シーズン当初の雄蛇ヶ池。カウチンセーターにブーツ、さらに、パイプを咥えて・・・。船尾に見えているエレクトリックモーターは、おそらく最初に日本に輸入されたフルーガーの15lb。このパワーでも当時は夢のような快適さだった。 |  
 後藤君です。彼とは同じ職場で働いた仲間であり、何度も釣りに行った(半ば強制的に行かされた事も多かったのですが!)良き釣友でした。
 少しおっちょこちょいですが、とてもやさしい所も有り憎めない元気者といった感じの青年でしたが、釣りとなるとガラッと性格が変わってしまう男でした。
 彼との思い出は沢山あるのですが、雄蛇ヶ池での強烈な思い出が蘇ってきたのです。その時も
 
 「今週は休ませてよ!」
 
 と言う、私の願いは叶わず雄蛇ヶ池へ行く事になってしまいました。
 確か7月に入ってしばらくした頃だったと思いますが、今とは違って当時の雄蛇ヶ池は夏になると池の半分以上が立派なリリーパッドに覆われていたのです。
 
 私は始めからフロッグゲームと決めていたので、ハリソンの「スーパーフロッグ」と「スナッグプルーフ」のカエルだけを持って行きました。
 ボートに乗ってタックルをセットし、フロッグの入ったボックスを開けた途端に
 
 「玉越さん、フロッグ1つ貸してください。」と言う声が・・・
 
 「なに〜持って来てないの〜?しょうがないな〜、いいけど・・」
 
 と言い掛けた途端にサッと手が伸びてスーパーフロッグのグリーンを取られてしまったのです。あっ・・と言う間の出来事でした。
 
 実は、「いいけど〜グリーンは僕が使うからね!」と言うつもりだったのですが、まあ〜しょうがないか!と私は茶色を結びました。どうせ言ったところで玉三郎(後藤君のあだ名)は返しはしないと分かっていたからです。
 
 しかし、これが悪夢の始まりになるとは想像も出来ませんでした。
 
 釣りを始めて5分もしない内に玉三郎の操るグリーンフロッグに「ガボッ」と出て、まずは1匹目。暫くして、また彼のグリーンフロッグに「ガボッ」、はい2匹目!
暫くして、また「ガボッ」勿論グリーンフロッグに・・・。
 
 「あれ〜乗らないや〜」と彼の声。
 
 さらに、またまた「ガボッ」、さらに、さらに「ガボッ」。おいおいどうなってるんだい?私のフロッグには1発も出ないのに・・・
 これは色の違いかな?でもグリーンはあの1ヶだけなので取替えられないし・・・、黒にしてみるか?なんて思っている間にも彼は快調にストライクを連発している。
 彼が5匹目をリリースしたあたりで私もしびれを切らせて、
 
 「そのグリーン取り替えて今度は僕に使わせてよ」
 
 と言ったのですが、何と彼の答えは
 
 「いやです。だってグリーンの方が出るんだもん」ときた。
 
 「ふざけるなよ! 元々それは俺のだよ。」
 
 「ダメダメ、玉越さん上手いんだから茶色でも出ますよ。だから返さない」
 
 「何匹か釣ったらまた交換すれば良いじゃないか、だから返せ」
 
 「ダメ返さないも〜ん」
 
 こんな調子で言う事を聞きません。結局は私が諦めたのですが、その後も「あっ出た」、「わ〜バレタ〜」、と騒ぐ玉三郎!
 こうなると私は完全にペースが乱されてしまい、釣っていてもグリーンなら出るのにな〜なんて思うから、腹は立つしもう最悪、何が何だか分からなくなるのです。そしてクライマックスは4時を少し回った頃、何十回目かのストライクでバスが水面割って「ガバッ、ガバッ」と暴れた時、ブチッとラインブレイク!!
 
 「あれっ、切れちゃった。玉越さん御免」
 
 と言って照れ笑い。ここで私もブチッと切れました。結局、この日はたぶん20対0ぐらいでした。
 
 
 
	|   |  | 1975年7月10日雄蛇ヶ池にて!これが悪夢を生んだ、「スーパーフロッグ 1stモデル」。このカエルがバスと共に雄蛇ヶ池に消えていった。 |  
 色による釣果の違いは確かにある。と私は信じていますが、ここまで差が出ることは無いはずです。メンバーの中にも同じような経験をお持ちの方もいると思いますが、まだ無い方の為にも忠告しておきます。
 
 相手が釣れて、自分は全然釣れないとき、何かがいつもと違っているので、まずは精神的に焦らないこと。
 焦るとどうしてもルアーを操るスピードが速くなったり、雑になったり、キャストの狙い所も荒くなったりしがちなのです。
 まずは相手を良く観察して同じように真似をする。それでダメなら、相手とは全く違う事や違うルアーを使ってアプローチしてみることです。自分が一番自信を持っているルアーで勝負するのも良いと思います。
 
 この雄蛇ヶ池の出来事以来、何度か同じような事になりかけた事があっても何とか酷い結果にならずに来ていましたが、昨年、琵琶湖で久し振りにやられてしまいました。
 若い仲間と乗ったのですが、ある1ヶ所で、彼にはバンバン出るのに何故か私にはストライクがありません。他の場所では何発かは出てキャッチもしたのですが、そのポイントだけは私のルアーには反応しません。悔しいので3度入ったのですがダメでした。
 帰宅してから良く考えてみると、2つぐらい思い当たる要素が有りましたがその時は気が付かなかったのです。まだまだ修行が足らないと言うことですね!
 
 だからあまり偉そうなことは言えませんが皆さんも頑張っていっぱい経験を積んで、こんな事にならないようにしてください。
 
 
 
 
 
	|  スーパーフロッグ
 上段:アーリーモデル大小 下段:中期モデル
 
 
 |  スナッグプルーフ・フロッグとポッパ−
 
 
 
 |  |  ガルシア・フロッグ
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