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 Vol.1 校長からご挨拶

 Vol.2 ヘドンのスミスカラー

 Vol.3 ザラゴッサ Jr.

 Vol.4 「WORKS.2010」

 Vol.5 雄蛇ヶ池の悪夢

 Vol.6 初バス

 Vol.7 我慢できない自分

 Vol.8 裏セミ

 Vol.9 「ロッドとプラグと
       ラインの関係」裏話


 Vol.10 日記帳から甦った
      津久井湖の記憶


 Vol.11 FO-60の変遷

 Vol.12 IHFE・マグナム
        40thカラー


 Vol.13 相模湖

 Vol.14 5月の明暗

 Vol.15 夏の思い出

 Vol.16 バス釣り・・
      ・・沢山のing


 Vol.17 沢山のing・・
      ・・プラッギング


 Vol.18 グリップの話

 Vol.19 ロッド作りの裏話

 <Vol.20〜>



玉越アカデミー
玉越アカデミー インフォメーション


玉越アカデミー校長室 Vol.4

「WORKS.2010」


 2月初旬に、大阪は堺市で開かれた「WORKS.2010」というハンドメイドトップウォーターの展示会を覗いて来ました。

 この催しは「ロットン」(大阪府泉南市)の永田さん兄弟が主催する、日本のハンドメイドトップウォータープラグ・ブランドの作品を一同に集め、ギヤラリーでの展覧という、フィールドとは違った視点からその魅力を感じてもらおうという催しで、私自身も初めて目にするブランドが多数ありました。

 また、会場にはソファーや椅子が多数置かれ、会場を訪れたユーザーやビルダーが垣根を越えて、お互いの釣りやルアーの話でゆっくりと時間を過ごせる空間が用意されていて、多くのトップウォーターファンでごった返していました。

落ち着いて話せる空間で釣り談義

多くのファンで会場もヒートアップ

 会場でお会いした人の中には中学生の頃、バスフィッシングを始めて、スーパーストライクやヘドンに憧れ、ハトリーズに出会って虜になり、影響され、ついにはハンドメイドプラグ作りを仕事としてしまった方もいて、少し話をしたら「他にも同じようなビルダーはいますよ」との事。

 こんな話を聞くたびに嬉しい半面、何だか後ろめたい感覚が・・・。


多くのプラグ達が一同に

プラグが楽しさを与えてくれる

 インディーズブランドと言われるハンドメイドプラグメーカーが出始めた頃の作品は、正直言って真似物に近い作品がほとんどと言っても過言ではない状況でした。
 これはヘドンの○○からフォルムを取っているな! とか、これもオールドヘドンの○○だな〜。と言った具合で、カラーリングもヘドンのコピーが多かった。(色に関しては今でもありますが!)

 だから、私にはあまり魅力のある世界と感じられませんでした。

 私自身プラグ作りは出来ませんが、羽鳥さんがセミナーなどでプラグ作りを相談されると、

「兎に角、一つでも良いから他には無い自分の物を入れなさい。そうしないと自分の世界は作れないよ。」

と言うような主旨の事を話されていたのですが、実は今回展示されている各ブランドのプラグ達を眺めているとオリジナリティーを持って我々に訴えかけてくるブランドやプラグがあることに気付き、ある意味驚きと同時に嬉しさみたいなものも感じたのです。


色に関しても、「どうやって塗ったのだろうか?」と首を傾げるほど手の込んだものや、バスを釣るプラグには勿体ないような色彩や柄もあったりして、もはや、アートと呼べるような物でもありました。

 この美しいプラグ達を見てみて思ったのは、このプラグ達がどんな機能を持っていて、どんなふうに動かすことが出来るのか?でした。

 私自身は彼らのルアーをほとんど使ったことが無いのでわかりませんが、私にとってはこれが一番重要な要素であって、どんなに美しいルアーでも機能が無かったらただの木片に過ぎないし、魚を誘い出す事は難しいと思っています。
 さらに言えば、どう動くのか?ではなく、どんなふうに動かす事が出来るのか・・・。
 使い手の意のままに色々な動きを演出できる機能を持ったプラグが、私にとっての理想なのです。

 このイベントに展示されていた多くのブランドのルアー(5/8oz〜1oz)を使った釣りと、私達のトップウォーターの釣り方(スミススタイルと呼ばれている)とは違いますよ、と時々言われます。
 確かにポイントとの距離や、アプローチの方法は違いがあるのかも知れませんが、プラグを操ってバスを誘い出す事に変りはないはず。

 いくつかのルアーは今年手に入れて使って見たいと思っているし、その中から私の定番に入るプラグが出てくれば良い刺激になるとも思います。


アメリカにはオールドタックルを収集、交換したりするジャンルはありますが、トップウォータープラグだけで一日を過ごす釣り人、それを取り巻くプラグメーカー達の世界はありません。


だから、これは日本独特の釣り文化と言って良いのかもしれません。



アメリカへ逆輸出される日を夢見て


 願わくは、作り手、使い手がお互いに影響しあい、切磋琢磨して優れた芸術家や製品が数多く輩出し、5年、10年後にはバス釣りの新しいジャンルとしてアメリカへ逆輸出されるようになって欲しいと思います。
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